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段々と雪解けが進み、春の訪れを感じる今日この頃です。
そこで、春に聴きたい昭和歌謡をまとめてみました。
選曲基準は、「春」という言葉が歌詞に出てくること、初版が昭和に発売されたこと、自分が現時点でCD音源を持っていることの3点です。
簡単に自分の思った詞の解釈とか、感想を書いてみました。
- 1 岩崎宏美「春おぼろ」(1979年)
- 2 野口五郎「送春曲」(1979年)
- 3 西城秀樹「遥かなる恋人へ」(1978年)
- 4 キャンディーズ「微笑がえし」(1978年)
- 5 風「22才の別れ」(1975年)
- 6 狩人「あずさ2号」(1977年)
1 岩崎宏美「春おぼろ」(1979年)
作詞:山上路夫 作曲:筒美京平
結婚したいと思った恋人と自分の親のところへ挨拶に行ったが、父親から「まだ早い」と反対されてしまいました。
落ち込む二人の心情を彼女目線から書いていて、明るい春の情景と二人の悲しさが対照的となっています。
2 野口五郎「送春曲」(1979年)
作詞:阿久 悠 作曲:筒美京平
「春は行く」という歌いだしから始まります。
歌詞は意味深で、恋人との出来事を思い出しているけれど、「春に別れる約束だった」とのことです。この曲も切ない別れの曲です。
3 西城秀樹「遥かなる恋人へ」(1978年)
作詞:竜真知子 作曲:馬飼野康二
サビの「春の窓辺の 陽だまりのような」というところで「春」が出てきます。
遠い故郷にいる恋人のことを思い出しながら、いつか一緒に暮らせる日を夢見る青年の思いを描いているように思います。
ちなみに、この次に発売されたシングルが最大のヒット曲「YOUNGMAN」です。
4 キャンディーズ「微笑がえし」(1978年)
作詞:阿木燿子 作曲:穂口雄右
歌いだしの「春一番が」で出てきます。
明るいメロディーと歌声でノリのいい曲なのですが、この曲も別れの曲でした。
一緒に暮らしていた恋人と別れる時の引っ越しの様子を歌詞にしているのが面白いです。
あまりキャンディーズの曲を聴いたことがなかったのですが、3人のハーモニーが綺麗に決まっています。
5 風「22才の別れ」(1975年)
作詞作曲:伊勢正三
(4番と同じ、情熱の昭和ヒッツ赤盤に収録)
2番の「今はただ5年の月日が 長すぎた春といえるだけです」で出てきます。
ボーカルは男性だが、女性目線での心情を描いている曲。
この曲に出てくる女性は5年付き合った恋人と別れ、別の人のところへ嫁いでいくのですが、現代の感覚だと22才で結婚するなんて早いなあと思います。
6 狩人「あずさ2号」(1977年)
作詞:竜真知子 作曲:都倉俊一
(4番と同じ、情熱の昭和ヒッツ赤盤に収録)
1番のメロディー「春まだ浅い 信濃路へ」で出てきます。
恋人と別れた女性があずさ2号に乗って旅に出るのだが、まだ前の恋人への思いが残っているようです。
サビの「8時ちょうどのあずさ2号で」という歌詞が印象的な曲ですが、あずさ2号は1978年に楽曲発表からわずか1年半で消滅してしまったそうです。2016年時点では、特急あずさ2号が大月駅を午前8時ちょうどに発車していたが、ダイヤ改正で2019年に消滅したとのことです。
こうしてまとめてみると、昭和の春の歌は別れの歌や切ない曲が多いなあと感じました。
手持ちの音源だけだと、年代が偏ってしまって70年代だけになってしまいました。
Spotifyのプレイリストも作成したので、是非聴いてみて欲しいです。
(西城秀樹さんはまだ70年代の曲が解禁されていないため入れていません)
確かに、春は進学、就職、異動などで今までお世話になった人と離ればなれになることが多いです。でも、新しい出会いもあると思うので、焦らずに日々を過ごしていってほしいなあと思います。