コミュニティFMとは、1992年に制度化された、放送エリアを市町に限定したラジオ局である。全国放送や県域放送と違って、地域色を生かした市民参加型の番組や、地域情報の発信拠点として地域振興や観光資源の活用、公共の福利の増進などに寄与する。
しかし、ネットなど、色々娯楽が多い時代でただでさえラジオを聴く人は段々少なくなっているし、聴取者も高齢者が多い。
ましてや、コミュニティFMなんてさらに少ないのではないかと思う。
私がコミュニティFMの番組を聴き始めたきっかけは、2018年に西城秀樹さんのファンとなったことがきっかけである。
youtubeに、三角山放送局が放送している歌謡クロニクルという番組がUPされていた。(現在は著作権の関係で削除されている番組もある。)
その他、ネット回線を通じて三角山放送局の放送がリアルタイムで全国で聴取出来る。そのため、歌謡クロニクルがSNSやネット上でファンの間で話題となり、2018年5月~12月まで西城秀樹さんの番組をずっと放送してくださった。このように、NHKや都道府県のラジオでは出来ない番組構成が可能なのがコミュニティFMの魅力である。
実は三角山放送局は、私が住んでいる札幌市にあるコミュニティFMである。
存在は知っていたが、どんな放送をしているのかそれまでまったく知らなかった。
でも、自分の地元のFM局がファンの間で話題になっていると思うと、何だか嬉しくなったのを覚えている。
その後は、FMからつやFMたちかわなど、他の地域でも西城秀樹さんを積極的に取り上げるFM局が増えていった。
また、三角山放送局では、月に一度最終日曜日に三角山ベストプレイリストという番組を放送している。
9:00~17:00まで8時間、様々なテーマに沿った究極のプレイリストを、リスナーとともに作り上げていく。
2023年4月は昭和のアニメ・特撮主題歌 この1曲 というテーマで放送された。
過去には、北海道出身アーティストや北海道がテーマの曲、シティポップ、昭和のレコード大賞、ユーミン、サザン、山下達郎、SMAPなどのテーマがあった。
これだけの内容をコミュニティFMで放送しているのだから、少しの時間でも聴けるときは聴きたいと思っている。
コミュニティFMは聴いてもらえる人が少ないからこそ、その少ないリスナーにコアなファンになってもらえるような番組を作っているのではないかと思う。
ただ、特定のアーティストの特集をする際に、全国のファンに聴いてもらえるかはSNSでどれだけ拡散出来るかになってくる。
災害などの非常時にはラジオの情報が頼りになり、その時に地域に密着したきめ細かな内容を放送出来るのはコミュニティFMである。
普段から聴取していれば、非常時にスムーズにコミュニティFMを聴取することが出来る。
NHKのドキュメント72時間で、奄美大島のコミュニティFMが取り上げられたこともあった。
TVのように、ショッキングな映像があったりしないので落ち着くし、何かしながらBGM代わりに聴けるのがラジオのいいところである。
是非一度は地元のコミュニティFMを聴いてみてほしい。
三角山放送局HP
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