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前回のブログでテーマを絞るといったものの、どんな感じで文章を書こうか悩んでいた。
しばらくはライブの予定もないので、まずは、過去に購入したCDについて、1つの記事で1枚をまとめていきたい。
本日は、2020年10月に逝去した昭和を代表する作曲家、筒美京平のオムニバス盤についてまとめる。
オリコンtop10に入った曲を年代別に1枚当たり20曲ほど抜粋し収録されたCDが、2021年4月14日に発売されている。
このCDは年代別に4枚あり(1967-1973)(1974-1980)(1981-1985)(1986-2006)
、私は全て購入している。
今回は一番よく聴いた緑色の「TOP 10 HITS 1974-1980」について記載したい。
収録曲については、リンクを貼っておくのでそこから参照してほしい。
今(2023年)から40年以上前に発売された曲であるが、歌謡曲全盛期に10代から20代を過ごした50代以上の方々にとっては、どの曲もお馴染みだと思う。また、70年代の流行歌に馴染みのない若い世代でも、木綿のハンカチーフ(太田裕美)など他のアーティストにカバーされたり、地上波でも取り上げられるような曲が入っている。
なぜこのCDについて書こうと思ったのか。
それは、筒美京平の曲作りの才能が凄いと思ったから。
郷ひろみのアップテンポな明るい感じの曲も作って、野口五郎のような哀愁溢れたザ・歌謡曲といった曲も作れる。
これを同じ人が作っているとは思えないほど、色々な曲調の引き出しを持っている。
編曲も、前奏が曲の雰囲気を上手く作っていたり、面白いリズムがあったりとついつい聴いてしまうような構成になっている。
例えば、野口五郎曰く、ロマンスは「あなたお願いよー」の「タンタタンタターン」のリズムが何度も繰り返されることで、皆がレコードを買いに行ってしまうくらいの中毒性があるとのこと。
フラメンコや、ディスコサウンドなど洋楽の要素を取り入れつつ、日本人になじみやすいようにアレンジしているのが凄い。
また、私の好きなアーティストが沢山収録されていることもある。
70年代半ばは西城秀樹、野口五郎、岩崎宏美、太田裕美など、人気と実力を兼ね備えたアーティストが多いと感じる。
ちなみに、シティポップでもおなじみの、大橋純子は筒美京平が作曲したたそがれマイ・ラブでヒットを飛ばし、有名になった。
このCDを聴けば筒美京平の曲の世界に引き込まれるはずだし、音楽をやっている人であれば、曲の完成度に驚く人もいると思う。
ただ、オムニバス盤なのでコアなファンやもっとこのアーティストの作品を聴いてみたいと思った人に対しては物足りない。
逆に、私のようにほとんどの曲を後追いで聴いているものからすれば、当時のヒット曲を一通り聴けるし、クリス松村さんの当時の音楽背景についての解説もあって興味深かった。
リアルタイムで聴いていた人も、そうでない人も、発売されてから50年近く経っても、色褪せない筒美京平のヒット曲を聴いてみてほしい。