そよ風の昭和歌謡ブログ

昭和歌謡好きな30代のブログ

「A面に恋をして」を読んだ

今週のお題「最近読んでるもの」

最近読んだ昭和歌謡に関わる本を紹介したい。

 

「A面に恋をして」は、著者の谷口由記(タニグチ ナオキ)氏が1970年代から80年代にヒット曲を出した歌手を取材。対話形式で本にまとめたものだ。

元々は週刊誌での企画だったのだが、好評だったので単行本化したようだ。

 

・読んだきっかけと感想

 

この本を知ったのは、五十嵐浩晃さんに興味を持ったのがきっかけである。

五十嵐さんについて書かれている本はないか探したときに、この本を見つけた。

「ペガサスの朝」が誕生した時のエピソードが色々書かれている。アマチュア時代から人気の曲であったこと、別の歌詞が付いていたことなど興味深いエピソードがあった。

他にも、原田真二さん、渡辺真知子さん、石川ひとみさん、大橋純子さんなどヒット曲を歌った歌手本人にインタビューをしている。

 

ヒット曲は、CM、アニメなどのタイアップがあったり、プロデューサーの強い意向がある。

その為、必ずしも歌手本人が歌いたいものを歌っていたわけではなかった。

例えば、「想い出がいっぱい」のヒットで知られるH2Oは、本来は洋楽志向で、自作の曲を出したいという思いがあった。しかし、アルバム曲には入るものの、シングル曲は作家がつくったものが採用されるという状況が続いていた。

「想い出がいっぱい」は、ヒット曲を出さないと次はないという状況で、作家の曲で売り出しもプロデューサーに委ねてのヒットであった。

 

歌手の中には、ヒット曲が自分のやりたい方向性ではなかったことから、一時歌わなくなっていたという方々も多かった。

しかし、観客や学生との出会いで気持ちに変化が起き、改めて歌うようになったとのことだ。ヒット曲を聴きたかったというお客様に出会ったり、中学生が歌っているのを聴いて涙を流したりということがあった。ヒット曲があるおかげで今があること、自分のものだけではないことに気付いたというエピソードもあった。

 

この本に載っている歌手は、サザンオールスターズなどのように、日本中誰もが知る歌手ではない。同世代だったり、歌謡曲に興味を持った人を中心に知られている歌手ではあるが、ヒット曲を中心とした自身のキャリアと向き合い、真摯に音楽活動をしている方々ばかりだ。(ただし、村下孝蔵さんは1999年に逝去されたため、プロデューサーの須藤氏にインタビューをしている。)

私は、五十嵐さんのライブに数回行ったことがあるが、どのライブでもペガサスの朝を聴くことが出来た。

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この本に記載されている歌手のファンは勿論、歌謡曲に興味のある方は是非読んでみてほしい。