博士ちゃん　歌が上手すぎる昭和の歌手ベストテン

意外なのが、女性歌手トップ10に、10位麻丘めぐみ、8位に太田裕美が入っていたことだった。あくまで自分の主観ではあるが、人気はあっても歌が上手すぎる歌手としてはあまりクローズアップされてこなかったように思う。太田裕美さんについては、木綿のハンカチーフの後に発売された、アンサーソングである赤いハイヒールの歌唱映像も見ることが出来た。

人によっては、なぜこの人が入っていないのかなど異論はあるかもしれないが、知名度も含めれば妥当な結果なのではと思う。

個人的には、野口五郎の大ファンの博士ちゃんがいるので五郎さんも入れて欲しかったと思うし、フォーク系でなら中島みゆきや吉田拓郎、演歌系なら石川さゆり、五木ひろしなど入っていてもよかったんじゃないかなと思うが、限られた時間で20名に絞る方が難しいように思う。

他局も含む貴重映像や、ライブDVDの映像も交えてその歌手の魅力が語られていて、良い番組だった。西城秀樹さんについては、なかなかTVでは放送されない球場ライブの映像が流れて、神輿の上や全力疾走の後もブレずに歌うといった凄さが紹介されていてよかった。

1位の美空ひばりさんについては、博士ちゃんが美空ひばりの付き人を28年務めた関口さん、川の流れのようにを作詞した秋元康氏にインタビューをしていて、流石テレビ局の力は偉大だなと思ってしまった。

付き人によれば、譜面を枕元に置いていたが、練習しているところを見たことがない、とか、とても耳がよくて焼き芋屋がいないのにも関わらず、「焼き芋屋さんが来るから買ってきて」と付き人に頼んで、5分後に焼き芋屋さんの車が来たというエピソードが語られた。

秋元氏は、「川の流れのように」について、ひばりさんの紆余曲折の人生を思い浮かべて詞を書いたと語っていた。

（残念ながら、著作権の関係などでTverでは視聴出来ないようだ）

これからも、TVでは是非昭和歌謡の特集をしてほしいと思うし、心に残る名曲は次の世代へ伝えていきたいと思う。