〈経歴〉
メンバーは、中沢堅司(なかざわけんじ)と赤塩正樹(あかしおまさき)の2人。
代表曲に「想い出がいっぱい」(1983年)「ローレライ」(1981年)などがある。
1976年に結成、1985年に解散、1999年に再結成されたがその後解散した。
〈知ったきっかけ〉
このブログで何度か取り上げた五十嵐浩晃さんについて調べていた時に、元H2Oのなかざわけんじさんと同じ事務所に所属しており、何度かジョイントライブをしていることを知った。その後、テレビで80年代の恋愛ソングとして「想い出がいっぱい」が紹介されているのを何度か見て、長く愛される曲を歌ってきた人達なのだなと思った。
・参考動画
〈代表曲「想い出がいっぱい」について〉
作詞:阿木燿子
作曲:鈴木キサブロー
編曲:萩田光雄
「想い出がいっぱい」
古いアルバムの中に隠れて想い出がいっぱい
無邪気な笑顔の下の
日付けは遥かなメモリー
時は無限のつながりで
終わりを思いもしないね
手に届く宇宙は 限りなく澄んで
君を包んでいた
大人の階段昇る君はまだシンデレラさ
幸せは誰かがきっと
運んでくれると信じてるね
少女だったといつの日か想う時がくるのさ
1983年発売、テレビアニメ「みゆき」の主題歌となり、オリコン最高6位となった代表曲である。今でも中高生の合唱コンクールで選曲されることも多く、幅広い世代に知られている。
まずサビの「大人の階段昇る~」というところがとても印象に残る曲である。
H2Oがフォークデュオであることは知らなくても、このフレーズは聴いたことがあるという人は多いのではないかと思う。
そして、歌詞が奥深くて、どんな世代の人にも響く。「君はまだシンデレラさ」という歌詞は10代くらいの若者に向けて言っているような感じがするけれど、「古いアルバムの中に」とか、「時は無限の繋がりで」というのは、もっと年上の大人にも通じるような歌詞であるようにも思う。
なかざわさん自身も、「この曲でいまだに成長させられている」と仰っていた。
H2Oの「想い出がいっぱい」はレコチョクなどのダウンロードのみで、サブスクはまだ解禁されていない。なかざわさんのソロバージョンのみが聴取可能である。2023年に地上波の番組でも取り上げられているので、是非サブスクでも聴けるようになってほしいなと思う。
なかざわさんは今でもラジオやテレビ出演、ライブなど精力的に活動されている。詳細は下記を参照してほしい。
・参考HP、文献
「A面に恋をして 名曲誕生ストーリー」 谷口由記著 リットーミュージック発行